リサイクルについて考えてみる

初めましてこんにちは。管理人さんからお誘い頂き、参加させて頂くことになりました。
たくさんのありがとうを君に・・・」のKanaです。

12月1日の記事、「ごみ箱一個の生活」("ひげモロコシ"のMaxumiさん執筆)に、なんとも共感してしまったので、私が今住んでいる英国片田舎のリサイクルについて書いてみたいと思います。
(今回の記事は自分のブログからのコピーです。^^;)

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私自身は日本にいた時から、"ごみ箱に区別があれば"、もしくは、"ごみ出しに決まりがあれば"、それに沿ってごみの分別はしていました。これはmaxumiさんがおっしゃっている、"地域的強制力"も手伝っていたのかな?と思います。

英国に移って5年になりますが、この5年の間に日本でのごみの分別、リサイクルは、かなり厳しくなりましたね。今では実家の台所を手伝うのが恐怖です。全部母に聞きながらじゃないと、間違えそうで。^^;日本ではきちんとルールに従ってごみを出さないと、回収してもらえませんからね。


私が現在住む地区(英国北東部の田舎町)では、一年程前からごみ箱が3種類支給されるようになりました。

茶色のごみ箱が緑のごみ。つまり、芝や、剪定で切り落とされた枝や、集められた落ち葉など。土は入れてはいけないことになっています。生ごみは禁。そして、レンガや砂など、家の改装工事で出るようなごみも禁止です。

青いごみ箱はリサイクル専用。入れられるのは紙、プラスチック、缶、ダンポール。プラスチックボトルの蓋は外してから入れるように勧められています。ここには瓶を入れるのは禁止。その他、オムツ、ポリエステル、プラスチック以外の金具など、いろいろな部品が混ざったおもちゃも禁止です。

そして黒いごみ箱はそれ以外のもの(基本的には生ごみ)です。

これ以外にDumpと呼ばれる、巨大コンテナが配置されたリサイクル場がそれぞれうちから車で5ー10分の場所に2ヶ所あります。コンテナごとに缶、瓶、新聞や雑誌、緑のごみ、カーボン、瓦礫、電化製品、洋服などなど、リサイクル可能な物をすべて区別して捨てられるようになっています。うちは相方がこういう細かいことを気にするタイプで、めんどくささに負けない人なので、リサイクルできる物はすべて区別しています。(なので、青いごみ箱に入れられない瓶と飲み物のパック(←カーボン扱い)は、溜まると他の大きなリサイクルごみと一緒にDumpに持って行きます。


その他、リサイクルに関して思うのは、こちらでは実に多くのチャリティー・ショップを見かけるということです。私が住む小さな田舎町でも、一つの通りに5軒、長い通りではもっと多くのお店が、Red Cross(赤十字)やCancer Care(癌ケア)、Hospice(ホスピス)などなどの為に運営されています。小物からおもちゃ、陶器、リネンなど。でもその中心は服ですね。日本にいたときにいわゆる"古着屋さん"に行った事はなかったですが、こちらではちょくちょくお世話になります。こういうところで安く買うことも生活の一部であり、極当たり前の風習として受け入れられているから、抵抗なく入ってしまうのかもしれません。

カー・ブーツ・セール(元々は引越し前などに、車のトランク(=英国ではブーツと言います)に不要品を入れて売ったのが始まりと聞きますが詳しくは不明)や、オークションも結構身近なものです。ちなみにうちのお隣さんは、本業の他に趣味で中古車を買って修理して売ったりしています。(うちの相方はいいターゲットなんですが、まだ買ってません。)

ちなみに病院(小児科)には、おもちゃや洋服の寄贈が大変多いです。また、子供を無くした家族やその友人たちに、最新式の電動コット(小さい子供用の柵付きのベッド)を寄贈して頂いたり。映画"Calendar girls"でも、癌で旦那さんを無くした方が、病院にソファーを寄贈してますよね。あれは、本当の話がベースの映画です。ちょっと話は逸れますが、Hospice自身、運営費はほぼすべて(95%)寄付による運営です。これもある意味、お金のリサイクルかな?と思います。

リサイクルと言うと、自分には不要品を他に廻すというイメージですが、宝くじで思わず当たったお金や、予定よりもちょっと多めに貯蓄があった時、そしてマラソンなりスカイダイビングなり、自分が出来ることで寄付を募ることも同時に出来る時にそのお金をrecycle("循環させる"が語源)させると言う意味もあると思うんです。

お金のリサイクルに関して言えば、例えば寄付の習慣が本当に日常的にあるのを感じます。ロンドンマラソンで走った人たちはそれぞれ、何らかの寄付(心臓病のリサーチ、子供のホスピス、臓器移植などなど)の為に走っているわけですし、"Who wants to be a millionaire?"を初めとする、賞金がかかった番組に一般の人ではなくタレントが出演すると、彼らは決まって何かの寄付のために出演しています。


システムとしては、リサイクルの意識がある人には、なんでもリサイクルできる土壌があるんだと思います。でもそれは個人次第。なぜなら、一見区別しているようですが実は、黒いごみ箱に何でも入れて出している人もいるからです。(それでも回収に来てくれるそうです。友人は、自分の地区は青や茶色のごみ箱の配給がなかったからと言ってますが。)つまり、回収に関してはさほど厳しくないと言うことでしょうか?個人の良識に任せてしまっている部分もあると言うことですね。


日本は、ごみを捨て場所がないと言うところから、リサイクルに関して厳しくなったのかな?と思います。英国でも捨てる場所に付いては問題に上がってますが、"魔法の黒のごみ箱"の存在を何とかしない限り、全面改善は難しいでしょう。以前旅行したチュニジアでも、都市と都市を移動中に、巨大なごみの山を見ました。広大な敷地でごみを焼いていたんですが、そこを通り抜ける間(車で15分くらい走るほどの広大な敷地です)の匂いがひどかったのを覚えています。観光業に力を入れたものの、急激に増えるごみに対してリサイクル整備まで手が及んでいないこの国の将来に不安を覚えました。捨て場所があるうちはみんな真剣に考えず、後回しにしてしまいがちなんでしょうか。


結局、ごみの分別に関しては、整理されていても利用しない人もいるので、多少強制的であっても日本の様に「そうしないと気分が悪い」と言う気持ちにさせられるシステムも必要なんじゃないかと思います。また日本でもっとこの、チャリティー・ショップ的なものや、Hospiceなどへの一般からの寄付を含む、"お金のリサイクル"が当たり前の習慣になってくれればと思いますね。


posted by Kana
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by ecoblog | 2005-12-06 21:07 | ごみとリサイクル
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